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ウィラーエクスプレスの研究

■WILLER EXPRESS(WILLER EXPRESS株式会社)
ウィラーエクスプレスは、東京・大阪を中心に、全国に高速バス・夜行バスを走らせている大手高速バス会社です。ツアーバス発祥の独立系バス会社としては最大手です。

充実した路線網と豊富な座席ラインナップは、バス業界随一。いまや、長距離路線ではJRバスと並ぶ存在感を示すようになりました。

高速バスを選ぶとき、まずはチェックしておかなければならない会社です。

ウィラーエクスプレスの口コミ・評判・感想まとめ

  • 値段のわりに快適。
  • バスがきれい。
  • Wi-Fiやコンセント付き車両が多い。
  • バスターミナルがあって快適。空港みたい。
  • 座席のバリエーションが豊富。
  • ホームページがわかりやすい。
  • 値段とサービスのバランスがいい。
  • 昔に比べて高くなった。
  • カーテンが薄い。
  • 韓国製のバスが多く、日本製より揺れる。
  • 毛布が小さい。
  • 車内放送の案内が少ない。
  • 目的地に予定より早く着くことが多い。
  • トランクがないバスがある。
  • いろんなプランやセットがあって使いやすい。

ウィラーエクスプレス「リラックス」

現在のウィラーを代表するシートが「リラックス」。横4列×縦10列のゆったりシートで、シート前後間隔91センチ、リクライニング角度は最大140度程度です。豪華とまではいきませんが、まずまずゆとりのある構造です。

「リラックス」の最大の特徴はシート設計で、寝顔の隠れる「カノピー」というブラインドカバーがついています。可動枕も付属して、見るからに快適そう。使ってみると、たしかに落ち着く、という評価があります。

4席ながら隣席との仕切板もあり、隣の人との身体接触を避けられます。レッグレスト(一部)、フットレストも装備。Wi-Fiや電源も備えていて、高速バスに欲しいと思われる設備はだいたい備えています。

4列なので3列ほどの広さはありませんが、手頃な価格でまずまずの快適さを求めるなら、「リラックス」はいい選択です。

ウィラーエクスプレス「プライム」

「リラックス」を超える「最強の4列シート」という触れ込みで登場したのが「プライム」。横4列×縦10列、シート間隔91センチ、リクライニング角度130度といったスペックは「リラックス」と同じです。

「プライム」の最大の特徴は大型化し、遮光性、遮音性を高めた「カノピー」。顔から肩にかけてすっぽり覆われます。カノピー内にはスマホフォルダーも備え、気兼ねなくスマホを楽しめるようになりました。

隣席との仕切板は可動式に変更。レッグレスト、フットレストも装備。Wi-Fiや電源も備えています。

簡単にいえば、「リラックス」をバージョンアップしたのが「プライム」です。今後、ウィラーの主力タイプになっていくかもしれません。

ウィラーエクスプレス「ラクシア」

2016年に登場したウィラーの上級シートが「ラクシア」。20代~30代の女性をターゲットにしたバスです。柔らかい外観、ウッディなインテリアデなど、落ち着けるデザインが特徴です。肘掛けには本物の木が使われています。

ウィラーとしては初めての「スーパーハイデッカー」(三菱エアロクイーン)という床の高い車体を採用。見下ろすような景色も楽しめます。

3列独立シートで、シート幅は51.5センチ。シート間隔は116センチ、1車両24席です。

ゆりかごリクライニングは146度で、「後ろの席に気兼ねなくシートを倒せるのがいい」と評判です。クッションも柔らかく、カーテン、ブランケット、コンセントなど、最近の快適装備も網羅。若い女性には特に口コミ評価の高い車両です

ただ、導入路線は少なく、利用できる機会は多くありません。

ウィラーエクスプレス「リボーン」

「ラクシア」が女性ターゲットなのに対し、男性ターゲットのシェルシート搭載の豪華車両が「リボーン」。かつての「ビジネスクラス」に代わる男性向けプレミアムシートの決定版です。3列シートが2×1で並んでいて、縦は6列。1車両で全18席しかありません。

シート幅は59㎝と平凡ですが、シート間隔は158㎝もあり、自慢の「ゆりかご型リクライニング」は156度と、ウィラー史上最高のフラットレベルです。

フットレスト、レッグレストー、アームレスト、コンセント、Wi-Fiを装備しています。カノピーやシートごとのカーテンはありませんが、シェル型シートで覆われているので「周囲が気にならない」とのこと。

室内の調光にまでこだわっており、「乗っている時間帯により車内の明るさが変化する」そうです。乗った人の感想としては「高速バスの究極系」と絶賛する人もいるほどで、ウィラーとしても高速バスの会心作と位置づけている様子です。

スペックに難点はあまりありませんが、あえて否定的なコメントを探すと、「通路が狭く歩きにくい」との声は多いです。トイレがないため、休憩時には「狭い通路をカニ歩きする列が」という目撃談も。

トイレが付いていないことには賛否ありますが、「休憩は約2時間おきと多めなので、心配はない」という感想が多数派のようです。

3列シートは2+1ですが、2列の窓側(A席)は「出入りしにくい」「室内灯が届かない」という声もありました。そのぶん「ゆっくり眠れる」という感想もありますので、トイレの心配の少ない、ゆっくり眠りたい派の人は、A席を取るといいでしょう。

価格は東京~大阪で1万円以上。ピーク時には1万5,000円超えの時期もあります。普通に考えれば新幹線のほうがいい、という意見もある一方、「乗っていて疲れない。時間を節約できる夜行バスのメリットを最大限に活かせるバス」という感想もありました。

ウィラーエクスプレス「コモド」

「リラックス」の一部車両の後方を3列シートとしたのが「コモド」。1車両に8席のみ設けられています。シート間隔は93センチで、「リラックス」とほとんど同じです。シート幅は55cm、リクライニング角度は140度で、「リラックス」よりゆったりしています。

カーテンがありますので、カノピーはありません。ブランケット、コンセント、首あてなどが標準装備です。

「コモド」は地方路線にも展開されていて、ウィラーで3列シートを望む地方路線利用者に好評です。「3列シートはやっぱり疲れが違う」「カーテンで仕切られていると個室感がある」といった口コミが届いています。

ウィラーエクスプレス「エコノミー」

ウィラーのウェブサイトで販売している「エコノミー」は、委託先の貸切車両での運行です。要するに一般の観光バスと考えておけばいいでしょう。

4列シートが原則で、シート幅、シート間隔等はバス会社により異なります。

ウィラーエクスプレスのまとめ

ウィラーエクスプレスは業界トップクラスの大手高速バス会社だけあって、路線は豊富で、シートも多様。利用者にとっては選択肢の多いバス会社です。

シートに関しては、かつては試行錯誤真っ最中といえるようなものもありましたが、最近は取捨選択が進み、バリエーションを絞っています。「リラックス」をメインに据えて、東名阪仙といった主要路線に「ラクシア」や「リボーン」といった3列シートを投入しています。

どれを選ぶか迷いそうですが、コスパを求めるなら、評価の定着している「リラックス」の利用がおすすめです。3列シートはJR高速バスなど他社にも同水準のものがあるので、比較して決めるといいでしょう。

値段を追求して「エコノミー」で節約するのも一つの方法です。ですが、値段だけなら、他社にもっと安いバスがあったりしますので「楽天高速バス」などで比較してみるといいでしょう。

総合すると、リーズナブルな料金で一定品質の高速バスがウィラーエクスプレスといえます。ただ、品質を重視しているせいか、最安値を提示することは少なくなっています。

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