車内で快適にすごすために
高速バスの車内は、暑かったり寒かったり乾燥したりします。そんな車内で少しでも快適に過ごすためのコツをお教えします。特に夜行バスで役立ちます。
また、高速バスの利用中は、狭い空間に大勢が数時間も詰め込まれるので、「マナー」も大事。高速バスに乗る際のマナーも解説しましょう。
マナーを守り、快適な高速バスの旅をどうぞ!
快適にすごすための基礎知識
高速バスの車内は、以下のような特徴があります。
- 走っているうちに気温は刻一刻と変化する。
- 窓際と通路側で温度が違う
- エンジンの真上の後部座席は温度が高く暑い。前方席は温度が低く寒い。
- 湿度は低く乾燥している。
- 後部のタイヤの上は揺れる。
- 夜行バスは、フロントガラスから対向車のヘッドライドが入り眩しいこともある。
- 夜行バスでは休憩時に突然電気が点くので、眩しくて目が覚めやすい。
これらのことを頭に入れて、快適に旅するための準備を考えましょう。
熟睡するための「4点セット」
上級クラスの座席ならアメニティが車内で配られます。しかし、価格の安いクラスだと期待できません。ですから、格安バスで快適に過ごすには、自分でアメニティを持っていきましょう。「あると役立つ4点セット」は、以下の通りです。
- アイマスク(夜でも車内は真っ暗ではない。朝は太陽光がカーテンの隙間から射し込む)
- 耳栓(バスの騒音は必ずあります。いびきや歯ぎしりする人が隣に座るかも)
- ネックピロー(頭を安定させれば熟睡しやすい)
- マスク(乾燥した空気から喉を守る)
さらに快適に過ごすための「4点セット」
さらに快適にすごすためには、以下の「4点セット」も準備しましょう。
- 飲み物(乾燥している車内では必須)
- スリッパ(靴を脱いで寝ればラク)
- ひざ掛け(格安バスは毛布を置いてない。毛布の置いてあるバスでも、2枚あるとラク)
- 着脱しやすい上着(温度変化に対応する)
どこに座るのがラクか?
バスは全長12メートルもありますから、どこに座るかで快適さが違います。各エリアの特徴を知っておきましょう。
前方席の特徴
- 圧迫感をあまり感じない
- 視野が広い
- 揺れにくい
- 酔いにくい
- 冷暖房が効きにくい
- フロントガラスからの対向車の明かりがまぶしい
- 最前列は足を伸ばせない
- 休憩停車のときは騒々しい
後方席の特徴
- 揺れやすい
- 休憩停車のときに人の動きが少ない
- 空調が悪くてこもりやすい
窓側席の特徴
- 落ち着く
- 涼しい
- 酔いにくい
- 休憩停車のときに隣のために席を空けなくていい
通路側席の特徴
- 通路に足を投げ出せる
- 気兼ねせずトイレに立てる
- 休憩停車のときに隣の人が立ったら通さなければならない
トータルで考えると、夜行バスの場合は、眠りやすい「窓側の真ん中へん」がいいようです。
リクライニングの「マナー」と「常識」
夜行バスの場合、眠るためにはリクライニングを倒したいもの。しかし、「後ろにリクライニングを倒しすぎるのはマナー違反」と信じている人もいます。いっぽうで「夜行バスでリクライニングを全部倒すのは常識」と考える人もいます。みんなで倒せばみんなが快適、という考え方ですね。
これは、どちらが正しく、どちらが間違っているというものではありません。どちらも正しいのです。ですから、「自分の常識」「自分のマナー」を人に押しつけるのはやめましょう。揉めるもとですし、揉めることが一番旅を不愉快にしてしまいます。
バス会社の中には「一斉リクライニング」を運転手がアナウンスする場合もあります。これにも異論があるようですが、一つの解決策には違いありません。アナウンスには従いましょう。