南海高速バスの研究
■南海高速バス(南海バス株式会社)
大阪なんば、堺を拠点に、東京、藤沢・鎌倉、長野、長岡、徳島などへの高速路線バスを展開するのが南海バスです。
昼行便の大阪~徳島の路線バスは伝統的に強く、30分~1時間おきに運行されて利便性は抜群。そのほか、私鉄各社との共同運行で関東へ複数の夜行高速路線バスを運行しています。
高速バスには「サザンクロス」という愛称が用いられ、バスの車体にも書かれています。しかし、なぜか南海バスのホームページを見てもその名称はありません。
南海高速バスの口コミ・評判・感想まとめ
- 大阪なんばのバスターミナルは駅直結で便利。
- 立川とか長岡とか藤沢とか、マイナー都市と大阪を結ぶのが得意。
- フットレストはあるのにレッグレストがない。
- 梅田から乗れない。
- 休憩が少ない。そのぶん速いが……。
- 新型車はきれいで乗り心地はいい。
南海高速バス「東京線」の口コミ・評判・感想
東京・新宿~大阪なんば・和歌山間を結ぶ高速バスが「東京線」です。
南海高速バスの東京路線は、かつてはJRバスとの共同運行で、「ドリームなんば・堺号」という名称でしたが、2008年より南海バスの単独運行になりました。さらに、2016年に和歌山・東京線と統合し、「東京線」となりました。伝統ある「ドリーム号」の名称も完全に消えています。また、堺市への立ち寄りもなくなりました。
独立3列シート×縦10列です。東京~大阪間の高速バスとしては比較的空席が多く、ゆったり乗れるという評判です。車両は比較的新しく快適ですので、穴場的な高速バスといえます。
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南海高速バス「サザンクロス柏崎・長岡・三条線」
堺・大阪なんば・京都と柏崎・長岡・三条を結ぶ高速バスです。越後交通との共同運行です。
横3列×縦10列の標準的な高速バス3列シート車で、比較的新しい車両(日野新型セレガハイデッカー)を使用しています。LEDの読書灯に、フットレスト、ブランケットなどが標準装備。私鉄系の高速路線バスとして標準的なサービスを提供しているといえます。
京阪神から新潟の中越地区への高速バスは少なく、鉄道で行くにも新幹線・特急を乗り継いで高額なります。そのため、このバス路線は「日によってはとても混雑する」との口コミも寄せられています。
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南海高速バス「サザンクロス秋葉原・成田空港・銚子線」
大阪なんば・京都と秋葉原・成田空港・銚子を結ぶ高速バス路線です。千葉交通との共同運行です。
横3列×縦10列の標準的な高速バス3列シート車です。千葉交通担当便は違う車両ですが、南海バス便のほうが良い車両とのこと。
大阪と千葉中東部をダイレクトに狙った路線ですが、秋葉原到着早朝5時、出発深夜23時40分という時間が意外と受けて、「秋葉原利用者が多い」という口コミがあります。
成田空港に寄りますが、成田市街も経由するため、成田市街から空港へは新空港一般道路を経由する珍しい体験ができると評判です。
また、検問所では乗客全員の身分証もチェック(乗降しない人も含め)。ちょっと面倒くさい路線といえます。
これだけの長時間路線なのに、休憩は消灯前の1回10分のみ。なかなか「マニア受けする路線」と評判です。大阪から成田空港を利用するには便利な時間帯です。
南海高速バスのまとめ
大阪ではなんば発着が中心で、一部を除き梅田には寄りません。したがって、大阪南部からの利用者には余計な立ち寄りがなくて便利でしょう。
また、展開する路線の目的地も県庁所在地を避け、成田、藤沢、鎌倉など小都市への路線を積極的に開拓しています。
そういうことで、ニッチな市場で確実に実績を上げていますし、こうした都市では歓迎されているようです。大阪のターミナルもなんば、OCATともに利便性もよく快適に待つことができますし、価格も手ごろ。地味ながら利用しやすい高速路線バス会社といえるのではないでしょうか。